ロジカル会話術から知る、ヒアリングのコツ

こんにちは。QAチームの本郷です。
Teamsが導入されてから、ビデオ会議を使ってメンバー同士での会話が飛び交っています。
会議に参加していて感じるのは、論理的に会話を組み立てて話せる人っていいなぁということです。
mmjでは入社時に論理的思考のテストがあるぐらい、ロジカルに考えることはmmjのベースに根付いているように見えますが、会話となるとまた別のスキルが必要だと個人的には思います。
私は思考を会話にアウトプットするのが苦手なほうなので、会話の上手なメンバーを観察して日々勉強させてもらっています。
ということで、読んでみました。

マンガでわかる 必ず伝わる! ロジカル会話術
著: 船川淳志 / 画: 深山雪男
出版社: 双葉社
画像は双葉社 Webサイトより引用

こちらの本、ほぼ漫画で構成されています。
最近は体力低下のせいか、がっつり活字を読もうと意気込んだところで睡魔が襲ってきますので、家事の合間に手軽に読めるこういったタイプの本は有難いです!
内容としては論理的思考を他者とのコミュニケーションに生かすためのテクニック指南書といったところで、私のようにそもそも会話力が貧弱な人にはハードルが高かったり業務的に使わなさそうな部分もありましたが、参考になった内容を一部ご紹介します。

納得=論理+感情

誰かの意見を聞いているときに、
「正しいことを言ってるのは分かるけど、なんかいまいち納得できないな~(´-`)」
とモヤモヤすることはないでしょうか?
これは聞き手側の受け止め方ですが、話し手側からすると
「こっちは間違ったことは言ってないのに、なんで分かってくれないんだろう?」
という感じでしょうか。
相手にちゃんと伝えるためには、論理が明確であること、話の根拠や筋道に矛盾がないことが大前提です。
しかしいくら話が論理的であっても、聞き手が心理的に受け付けなければ、伝わらない・納得してもらえない、となります。聞き手側の事情を汲まずに一方的に理詰めされた場合など、こういう状況に陥りやすいのではないでしょうか。
論理と感情のバランスがとれたところに納得が生まれる、という考え方はとても腑に落ちました。

会話する相手の感情を解きほぐす


上記のように、論理的なだけでは、お互いに納得した会話にならない場合があることが分かりました。もう一つの要素、感情をどうにかする必要があります。
どうするかというと、まず話し手側が相手の話を聞き、あなたに共感していますよという姿勢を示します。
共感してもらっていると分かった相手は気持ちが解きほぐされて、そこでようやく理解や判断などの思考プロセスが正しく動くようになり、会話を受け入れやすくなるという仕組みです。
このあたりは議論の場でよく持ち出される心理的安全性とも繋がっていますね。

聞き上手は相づち上手


相手の話を聞いて感情を解きほぐすということですが、聞き上手な人は相づちも上手なのだそうです。
確かに、話し上手どころか聞き上手でもない私は、「へー」とか、よくて「なるほどー」ぐらいしか言ってない自覚があります。
QAチームでは、品質改善のためエンジニアやデザイナーにヒアリングを行うことがあります。
この人には言いずらいとか、別に言わなくてもいいか、といったあえて話さない内容の中にこそ、実は改善に繋がるアイデアや本質的な問題が隠れているかもしれません。
これはもしかすると相づちを磨けば、もっと色々な情報をうまく引き出せるようになるのでは…!

まずは共感力を

ところが読み進めていくと、上手な聞き方はうまい相づちを打つところから始まり、最終的にはうまい質問をして話をふくらませていく流れとなっており、結局会話力が必要だということを思い知って絶望しました。
とはいってもうまく相づちを打つことをはじめ、相手への共感力を高めることで話しやすい場作りはできるかと思うので、ヒアリングの機会があれば実践してみたいなと思います。
会話力の磨き方については、またの機会に。

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