mmjが利用するプロジェクト管理ツール

こんにちは。QAチームです。

前回ご紹介した様々なプロジェクト管理ツールの後編として、今回の記事ではmmjで利用しているツールについてご紹介します。

プロジェクト管理ツールのおさらい

プロジェクト管理ツールにはいろいろな種類があります。以下がその一例になります。

  • コンテンツ・ナレッジ共有ツール
  • スケジュール・進捗管理ツール
  • バグ管理ツール
  • 総合的なシステム開発のプロジェクト管理ツール
  • アジャイル開発に特化したプロジェクト管理ツール
  • システム開発以外で利用しやすいプロジェクト管理ツール

「これってどんなことができるツールだったかな?」の詳しい説明は前回の記事をご覧ください。

コンテンツ・ナレッジ共有ツール Confluence

mmjでは情報共有のために、アトラシアン社の提供するConfluenceを利用しています。
前回の記事で紹介した、PukiWikiに近い機能をもっています。

https://www.atlassian.com/ja/software/confluence

mmjのConfluenceの使い方

Confluenceでは「スペース」という単位で情報をまとめています。
システム開発プロジェクト毎のスペースがあるのはもちろんのこと、私たちQAチームでの情報をまとめるスペースや、現在mmjで取得しているISOに関する情報をまとめたスペースなど、システム開発情報に限らないすべての情報をConfluenceにアウトプットできます。

Confluenceのスペースの一例

Confluenceミーティング議事録機能

よく利用する機能の例の一つにミーティング議事録機能があります。
ミーティング議事録のようなよく利用する形式は、あらかじめテンプレートで用意されています。
テンプレートの利用で情報を短時間でまとめあげることができます。

QAチームの定期ミーティングも、このミーティング議事録機能を使っています。
ミーティングに関してはテンプレート機能だけではなく、各議事録や議事録に書き出したタスクを一覧化する機能も用意されています。

QAチームでは担当者へ確認したり依頼をするといった作業がよく発生するため、そういったちょっとしたタスクをConfluenceのミーティング議事録に記録しています。
コミュニケーションをとるだけでは終わらないような時間のかかるタスクは、Confluenceと同じアトラシアン社製のJiraでチケット化して管理しています。
続いてタスク管理でも利用しているJiraをご紹介します。

タスク・バグ・進捗などいろいろ管理できるJira

Jiraはタスクもバグも要件も管理できるツールです。
前回の記事で紹介した例にある、MantisPivotal Trackerに相当する機能をもっています。
また様々なプラグインがありJiraへ機能を追加することも可能です。
例えば、GanttProjectのようなガントチャート作成ができる機能のプラグインもあります。

https://www.atlassian.com/ja/software/jira

mmjのjiraの使い方

Confluenceと同じようにプロジェクト毎のタスクやバグだけではなく、会社で利用するツールの調査など全てのタスクをJiraで管理することができます。
Confluenceでは「スペース」単位で管理していますが、Jiraでは「プロジェクト」単位での管理になります。
以降、QAチームで利用しているプロジェクトを例にmmjでのJiraの使い方をご紹介します。

Jira チケット機能

JiraにはMantisのようなチケット登録機能があります。
QAチームのプロジェクトのタスクチケットを例にご紹介します。
こちらはISOもしくはその他のプロセスを導入する調査タスクとして登録したチケットです。
mmjではISOの導入が完了しているためチケットのステータスは完了となっています。

チケットには説明だけではなく、関連するConfluenceページへのリンクや他のチケットへのリンク、コメントも設定できます。
QAチームチケットはソースコードの紐づけがないタスクですが、システム開発プロジェクトのチケットの場合はGithubとJiraを連携してチケットとGithubを紐づけています。
どのタスク(もしくはバグ)チケットで何のソースコードが影響を受けたかをGithubで確認ができるようになっています。

このようにタスクやバグをどんどんチケットへ登録しています。
そして沢山のチケットを登録していくと、それらの管理をどうするか?という問題が発生します。
続きまして、チケットを管理する機能例として、Jiraのかんばん機能とWBSガントチャート機能をご紹介します。

Jira かんばん機能

Jiraには Pivotal Trackerのようなかんばん機能があります。
mmjではバグチケットの管理でもタスクチケットの管理でも、このかんばん機能を利用することが多いです。
こちらがQAチーム用のJiraプロジェクトのかんばんです。

それぞれのチケットのステータスが一目でわかるのでQAチームのタスクの確認にはとても向いています。
一方でシステム開発プロジェクトの場合は、ステータスだけではなく各タスクの進捗状態・優先度・スケジュールも一覧で把握したいことがあります。
その場合はJiraのプラグインのWBSガントチャート機能を利用します。

Jira プラグイン WBSガントチャート 機能

Jira本体にはWBSやガントチャートを作る機能がないためプラグインを利用します。
wbsガントチャート for jira プラグインでGanttProjectのようなガントチャートが作成できます。
実際の開発プロジェクトは公開できないため、以下はWBSガントチャートを利用したサンプル例になります。

このプラグインを利用することで、チケットを工程の順に並べたりチケットの進捗状況(完了の場合は進捗率100%)を確認することができます。
タスクも管理もスケジュールも管理できて、これだけでも管理機能が大変充実しているのですが、Jiraにはなんと工数の管理機能を備えたプラグインもあります。
続いて、mmjで利用している工数管理のJiraのプラグインをご紹介します。

Jira プラグイン Tempo 工数管理機能

このプラグインは前回の記事で紹介したRedmineにあるような、予定工数と実作業工数を管理できる機能です。
mmjでは2つのJiraプラグインを連携して予定工数と実作業工数を管理しています。
まず最初に2つのプラグインを使って予実工数表示したイメージからご覧ください。

予定と実績が並んでいて簡単に比較ができます。
続いて、予定工数と実際の作業工数を設定するために利用しているJiraプラグインをご紹介します。

予定工数の管理 Tempo Planner

予定工数はJiraプラグインのTempo Plannerを利用しています。
予定工数を設定するチケットを選んで、Plan Time 機能から予定工数を設定していきます。

Plan Timeから設定した工数が、予実工数のP(Planの略)の部分で確認できるようになっています。

実作業時間の管理 Tempo Timesheets

実作業時間はJiraプラグインのTempo Timesheetsで設定しています。
予実工数のサンプルにある「記録時間」をどう記録しているかのイメージがこちらです。

作業時間を設定するやり方は何通りかありますが、mmjではこのように作業日ごとに時間を記録する方法を利用しています。
作業日ごとの時間の累計を記録時間として集計して出力してくれます。

色々管理できる ConfluenceとJira

mmjでは情報共有からタスク管理、スケジュール管理、工数管理までConfluenceとJiraを使っています。
ご紹介した機能はConfluenceとJiraでできることのほんの一部で、まだまだ便利な機能がたくさんあります。
全部はご紹介できないため、最後にひとつ、同じアトラシアン社のツールだからこそできるConfluenceとJiraの連携機能の活用例をご紹介します。

ConfluenceとJiraの連携

Jiraの情報をConfluenceに出力する機能がいくつかあります。
1つのチケットをリンクして出力することはもちろん、複数チケットを出力する方法もいくつか用意されています。

QAチームではこの機能をフル活用して、不具合や課題の分析をしています。

ConfluenceとJiraの連携を活用した分析

こちらがサイト制作案件の分析結果サンプルです。
サンプルのようなサイト制作案件の場合は、画像やCSSなどのデザイン調整が必要な不具合の割合が高いことが多いことがグラフから一目でわかります。

mmjではJiraチケットのラベルを分析用に利用しています。
ラベルの値として、分析で分類したい値を設定しており、案件の性質によって分類値を変えています。
例えばサンプルにあげたサイト制作案件の場合は、WordPressと組み合わせて利用する機能が動作できるかも確認しているため、組み合わせて利用している「テーマ」や「プラグイン」といった分類を利用しました。
システム開発案件の場合は、「外部連携」に関する不具合や改修の「デグレード」といった分類を設定しています。
あらかじめ分類が決まっているツールもありますが、Jiraの場合は各項目の自由度が高く各案件で使いやすいように設定ができるので、mmjのような多種多様な業種のシステムやサイト制作をする業務に役立っています。

グループウェア Microsoft 365

ここまでは主にプロジェクト管理ツールとしてConfluenceとJiraの活用例をご紹介しました。
mmjではConfluenceとJiraとは別にMicrosoft365も利用しています。
前回の記事で紹介したサイボウズOfficeと比較されることが多いシステムです。

Microsoft365のOutlook Teams連携

mmjでは会議スケジュールの設定にMicrosoft365のOutlookカレンダーを活用しています。
また、リモートワークには欠かせないチャットや会議ツールはMicrosoft Teamsを利用しています。
Microsoft365は2020年サブスクリプションサービスが開始された比較的新しいサービスとなっていて、mmjでも数年前まではチャット・リモート会議・カレンダーをMicrosoft365ではないそれぞれ別のツールで対応していました。
それらをMicrosoft365に一本化したことで、あれこれツールをを切り替える必要がなくなりました。
例えば、Teamsのチャット上で会話をしながらTeams上からOutlookカレンダーに会議を設定し、会議時間になったらTeamsの会議が開始するといった流れがMicrosoft365だけで完結します。

QAチームの定例ミーティングは、Confluenceで議事録ページ作成してTeamsで共有して、Teams経由でOutlookカレンダーに予定の設定を行っています。
そしてOutlookカレンダーに設定した会議の予定日時になると、Teamsが自動で会議を立ち上げてくれます。

効率アップを目指して継続的改善

mmjで取得しているISO9001には継続的改善という概念があります。
PDCAのサイクルを回す枠組みです。
Microsoft365のように新しいツールが発表されることもあれば、TeamsのWiki機能のように廃止される機能もあり、ツールは日々変わっていくため、導入して終わりではなく継続的改善が必要です。
今回ご紹介したツールについても、利用状況の確認や類似ツールの調査、場合によっては新ツールの検証およびトライアル運用といった改善活動を行っており、ISOの審査でもその活動を高く評価していただいています。

 

プロジェクト管理ツールをご紹介して

プロジェクト管理ツールの記事は今回でいったん終了ですが、また便利なツールを導入した際にはブログでご紹介できればと思います。

https://recruit.mmj.ne.jp/wp-content/uploads/group_business_syukatsu.png

mmjでは継続的改善意欲の高い方を募集しております。 色々なツールを試せるmmjにご興味がある方のご応募をお待ちしております。

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